80年代後半、当時は自主規制最高馬力の59馬力を誇る高出力エンジンを搭載したレプリカブーム真っ只中。
そんな中、無謀にも46馬力の空冷エンジンに10年前のネイキッドスタイルで登場したのはカワサキの「Zephyr400(ゼファー)」でした。
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明らかに時代遅れなエンジンと外見、一瞬で過ぎ去ってもおかしくないと言われたバイク。
しかしこのバイクは一瞬にしてレプリカ一色だった市場をひっくり返すほどの大ブームを生み出しましたのです。
ブーム
なぜ時代遅れのバイクがここまで流れを変えられたのか。
それはレプリカブームが80年代前半から始まっていたことが大きな原因として考えられます。
もしブームの始まりがもう少し「Zephyr400」の発売年と近かったら?
きっと一部を除き、ほぼ見向きすらされなかったのかもしれません。
長年続いたブームにより退屈していた一定層が「Zephyr」の登場により大喜び。
年間販売台数13,466台で、販売台数トップも獲得した実績すらあります。
モデル
当初は400ccのみの計画でしたが、日本国外からの要望も強く、750ccモデルも発売、続けて1100ccも登場しました。
また、1996年には4バルブ化した「Zephyrχ(ゼファーカイ)」が発売され、自動車排ガス規制によって一時は生産終了と公表されたものの2009年には上位モデルと同様のファイナルカラー仕様が発売されています。
まとめ
長年愛され続けている「Zephyr」シリーズ。時代に抗った結果、時代を変えたバイク。
多くのライダーがネイキッドというバイクを乗ることができるきっかけとなってくれたバイク。
「Zephyr」の意味は風。
このバイクは他社とは別の道を行ったカワサキが吹かせた奇跡の風だと私は思っています。
ご訪問ありがとうございました。
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